少しでも線量の低い地域で過ごすことで、子どもの体をリフレッシュするのに良いとされる「保養」ですが、311震災から5年が過ぎ、また関東からの保養ということで、受入先は減少しつつあります

そこで!!自分たちでつくる保養に取り組みを続けている千葉県我孫子市・柏市在住の家族に、どんな保養だったのか?など感想をもらいました

それらを中心にご紹介します!是非参考にしてみてください

~どんなカタチの保養なの?~

夏休みの間だけ、仲間同士で一軒家をシェアするカタチです。長野県上田市にある一軒家を”上田明照会”さんのご好意でお借りし、行きたい家族が行きたい期間だけ参加(予め期間や人数をざっくり調整)、食事や洗濯など家事全般や子どもたちの遊び等の色々なことを参加者全員で役割分担しながら共同生活します。

~どんな保養でしたか?(感想など)~

 ★はるさん (大人1・子ども4人で参加、2週間滞在)
一軒家を貸していただき、保養に来た他の家族と共同生活をしました。費用は1日1人250円でした。これに食費を来た人で割りました。3000円かかったり、 1000円かからなかったりいろいろでした。行く前に軍資金として、一人500円出し合い、調味料や、ゴミ処理代をそこからだしました。
体調の変化は特になくです。1年目は水疱瘡を流行らせてしまったり、長男が熱を出したりしました。2年目はおたふくを持って行ってしまいました。今年四年目は特に何もなく元気に過ごしました。テレビなし生活、できるだけ地元野菜で調理、長野は豆腐や納豆、小麦粉、果物、野菜と地元産が多くてすごく良かったです。また、明照会さんの作ってる無農薬野菜をいただいたりもしました。テレビがなく、1年目は見たい~!!と騒ぎましたが、こういうもんだ、とわかると、2年目からは子供達で遊べ、大人がかかわらなくてもよくて、とても楽チンでした。最後に他の家族がいなくなると、やっぱり暇で帰りたいー!!モードになってしまいましたが、親戚みたいな間柄になれて良かったです。私自身も、放射能汚染のことを最近薄れがちなことが、もう一度初心を思い出すきっかけになりました。いろんな料理も刺激になりました。今回、明照会さんの他の家に保養で来ている方と少しだけ交流がありました。そういうものがまたできたらいいなと思います

 ★namiki 824さん(①大人1・子ども2人に上田市に1週間滞在 → ②家族4人で山形県長井市に1週間滞在)
① 上田は今回で3回目だったのですが、保養に関心がある仲間たちと一緒に一軒家を借りてテレビなしの合宿生活をします。費用はだいたいひとり1泊250円でとてもリーズナブルです。(わが家の場合は1泊250×3で750円でした。)食費は一緒に滞在するメンバーで割り勘にし、お米や洗濯洗剤などは事前に軍資金を集めてそこから払います。
保養だけではなく、年齢の違うお兄さんお姉さん(または妹や弟)と一緒に生活をするという貴重な経験ができ、子どもたちの成長も見られ、たくましくなる気がします。
上田は美味しいパン屋さんやカフェ、おしゃれな古本屋さんもあるので大人も楽しめるところです。みんなで一緒に合宿生活が興味あるかたにはオススメです。

②山形県長井市は夫の会社の同僚のご実家が離れの平屋を改装して4月から福島の方たちを優先的に受け入れを始めたと聞き、家族で行きました。
1泊~3泊大人1,000円、子ども500円(1泊あたり)4泊~9泊大人800円、子ども400円(1泊あたり)(未就園児は無料でした)布団・シーツ類、お鍋や食器など種類もかなり充実して取り揃えてくださっていて5人くらいのファミリー向けにちょうどいい広さです。 ただ洗濯機がなく、近くのコインランドリーに行かなければならないので長期滞在にはキビシイ状況です。
ノートを見ると福島や東京の方も来ていましたがみなさん短期滞在でした。でもまわりの環境や食材は本当にすばらしいです!!子どもたちを心おきなく外で遊ばせてあげられる。できればこんな環境で子育てをしたいと思いました。(興味のある方は山形県長井市 胡桃閑荘で検索してください。)

★トポさん(大人1・子ども3人で上田市に8日間滞在)
・光熱水費として一日一人250円(7泊8日で、8日利用 ・・・うちは親子で4人なので、8000円)、その他食費や雑費などは自己負担
・予定を自分たちの都合でたてられること。デメリットはとくにありません。
車がないと買い物など不便。
・体調変化は特になし。
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・今年で上田保養も4年目。新たに仲間も増えています。夏休みになったら、親戚家族と楽しく過ごそう~という感じで楽しく過ごしたほうが体も気持ちも元気になるかなと思っています。 長野県は松本市長菅谷さんのおかげもあるのでしょうか?保養の意味をご存じで、関東の汚染大丈夫?心配してるよと声を懸けてくださる方にも出会えました。アプローチすれば協力してくださる方もまだまだみつかると思います。

★あめりさん(大人1・子ども3人で上田市に10日間滞在)
◆保養の形態◆ 震災以降、千葉県我孫子市のお母さんたちが自主的に行ってきた保養に参加しました。我孫子から長野県上田市への移住者の方が地元NPOとつないでくださり、長期休暇中に市内にある一軒家を複数家族で共同で借りるという形態です。参加家族は、我孫子市で震災以降つながった家族が中心です。子どもの年代は未就園児〜中学生と幅が広かったです。自然に上の子が下の子を見てくれて、母は大助かり!子どもたちも普段接することのない世代と触れ合うことで、成長しているようにみえました。食事は「同じ釜の飯」方式で、いろんな家庭の「おふくろの味」があり、楽しかったし、勉強になりました!

◆費用◆ なんだかんだで8万はかかりました。内訳は交通費(子ども×3、大人×1)2万、滞在費(10日滞在)1.8万、食費・その他4万
  

◆メリット◆ テレビなし、ゲームなしの生活だったのですが、なくても子どもは遊べるんだ!という発見☆初めはブーブー言っていましたが、男子は近くでカブトムシやクワガタを捕まえ、世話をしながら遊ぶようになりました。ヒマを経験することができたのは、いい経験でした!普段経験できない大自然での遊びができること。夏休みにお父さんが仕事で忙しいのでなかなか私一人では連れて行くことのできなった山や川へ行くことができました。保養効果としては、柏では荒れて血が出るほどだった肌がきれいになりました。私も土いじりや自然体験を思う存分させてやることができて、久しぶりにストレスから解放されました!

◆デメリット◆ 地方はどこでもそうですが、交通の便が不自由。バス、電車は1時間に一本あればいい方。今回は車で来たお母さんの車に乗せてもらえたので、とても助かりました!足がない場合の保養は、都市部じゃないと厳しいですね。集団保養だとつきものですが…子ども同士の相性はやってみなきゃわからないですね。慣れるまでは、親も子も気疲れしちゃうと思います。今回は、前半長女と長男が馴染めず…。無理させることはせず、本人のペースで自分の居場所を見つけたらいいと思い、見守りました。でも、みなさん暖かく迎え入れてくださり、とてもありがたかったです!
川遊び
◆体調変化◆ 上にも書きましたが、肌の弱い長女の肌がきれいになりました。その他は特に体調の悪いところがなかったので、変化はありません。

◆その他感想など◆ 震災以降毎年行ってる保養ですが、親も子も心身ともリフレッシュできるのがうれしいです!震災から5年が経ち、柏での生活は緩んできています。被ばくさせてしまっているかもしれないという罪悪感もあるのですが、「保養に行けばきれいになる!」と心の中で気持ちをコントロールして生活しています。でも、年々保養に出づらい状況になってきているのが現実です。費用を捻出することや子どもが成長することによってスケジュール確保が厳しくなっていること、それに、受け入れ先が少なくなっていること…そんな中、こうして受け入れを続けてくださっている地元団体がいらっしゃること、自主的につないできてくださったお母さんたちがいらっしゃることはとてもありがたいです。決して寄りかかることなく、ともに支えていきたいと思います。その他、短期しかいられない場合は、排毒を促すプログラムを取り入れるなど工夫すると良いかもしれないと気づきました。限られた環境でどれだけ効果的な保養ができるかを考えていくことが必要なのかなと思います。

★A.Kさん(大人1・子ども1人、長野県上田市に19日間)
近隣市内の放射能を懸念している友人たちと一軒家で宿泊しました。費用は1人1日500円です。昨年から参加し、今年も昨年と同じ所に行きました。昨年は色々な家族と過ごし、一人っ子の息子には兄弟ができたような生活がとても楽しかったようで、今年の保養を考えたときも子供自身が絶対に上田に行くと決めていました。子供には保養というよりは完全に遊びに行くという感覚で、とにかく毎日とても楽しそうでした。私自身も家事に追われつつも色々な子供たちと一緒に暮らせて楽しかったです。
菅平
一番多い時で子供13人、大人5人での生活で、家事は自分たちで行いましたので食事作りや洗濯などは日ごろ3人家族で暮らしている私には目が回りそうでしたが他のママさん達と協力して忙しくも楽しい毎日を送りました。
みんなでお弁当をもって高原に登ったり、川遊びをしたり、我孫子に住んでいると気軽にはできないこともたくさん体験できました。
それぞれの家族が都合のよい期間滞在するため、人数が増減し、少ないからこその良さや大人数だからこその良さを味わうこともできました。
写真はみんなで菅平に行った時の写真です。

 

★M子さん(子ども2人で滋賀県大津市に10日間滞在)
◆保養の形態◆ 受入団体で。「びわこ☆1・2・3キャンプ」(放射能からこどもたちを守るため、保養キャンプを行っている滋賀県のグループです)

hoyo_m1hoyo_m2◆費用◆ 参加費、10日までは1万円(うちは1人1万円でした)。それ以上は1万円+1000円×(参加日数-10日)で、上限は25,000円。交通費はご自宅の最寄新幹線駅からキャンプ地(近江中庄駅、瀬田駅)までを子どもは補助。中学生以上は必ず学割をとる。

◆デメリット◆
ほとんどなし。小4の息子は、行く前は、行きたくないと言っていました。保養は遊びではないから、健康のために行きなさいと半ば強制的に行かせました。そうしたら、行った後は、昨年同じ場所に行った時より10倍楽しかった!と言っていました。

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◆メリット◆
・きれいな空気を吸える。hoyo_m4
・安全で手作りのお食事をいただける(びわこキャンプは、加工品や添加物なしの自然な食事を提供していただける)。おやつも手作り!
・安全な地域で、外で思いっきり遊べる。
・福島などからの汚染地の子どもたちとの交流があり、原発事故について、子ども同士で話せる。
・合宿形式で、自立できる。
・スタッフの方のサポートが厚い。素晴らしい。
・イベントが毎日のようにある。でも好きなイベントだけに参加することができる。(今年は食品添加物についての講義があり、放射能以外にも健康への関心・注意をひく勉強会がありました)
・子どもだけで参加できる。
・中学生まで参加できる(娘は来年中3で受験ですが、びわこに行きたいと行っている)
・時期が合えば、東京駅集合で、東京駅解散。

◆その他感想など◆hoyo_m6
何より、安全な地で、安全でおいしいお食事をいただけて、遊んでいただいて、これ以上に最高にいい保養はないと思います。

本当に献身的なスタッフの方々の貢献で、子どもたちはとても貴重な経験をさせていただきました。

心より深く感謝いたします!